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落語家 林家こん平(はやしやこんぺい)さん 67

一病息災

[落語家 林家こん平さん]多発性硬化症(1)「笑点」収録時に意識薄れる

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 両手を挙げて叫ぶ「チャラーン」でおなじみ。人気テレビ番組「笑点」で40年近くにわたり、満面の笑みをお茶の間に届けてきた。

 仕事と酒に明け暮れてきたものの、大病を患ったことはなかった。しかし2004年の春ごろから、目のかすみに悩まされる。やがて声が出にくくなり、仕事を一時休んだ。

 受診した病院の耳鼻咽喉(いんこう)科では、原因が分からなかった。そして8月、「笑点」の収録の日、意識が薄れ、ろれつが回らない状態に。ひたすら笑顔を作って何とか本番を乗りきり、すぐ東京都内の病院に運ばれた。

 5か月後、転院した東京女子医大病院でようやく、病名が分かった。「多発性硬化症」。神経を包む被膜があちこちで壊れ、伝達信号がうまく伝わらなくなる。傷つく神経の場所によって、様々な症状が出る。20~40歳代の女性に多く発症し、60歳代での発症は珍しいため、診断が遅れた。

 多発性硬化症は記憶が途切れることがあり、入院中の出来事について本人は「全然覚えていない」。しかし家族と弟子らは、交代で見張りについた。点滴を抜き、ベッド横の柵を乗り越えて、“脱走”をたびたび図ろうとしたからだ。

 次女の田中(えみ)さんは「『仕事に行かなきゃ』の一心だったみたい。でも私たち周囲は、『この先、どうなるんだろう』と、不安でいっぱいでした」と振り返る。

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