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野田聖子さんインタビュー全文(1)だから私は卵子提供を受けた

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 衆議院議員の野田聖子さんが、米国で体外受精を受けて妊娠した。50歳で母親になる心境を聞いた。(田中秀一)

野田聖子(のだ・せいこ)
 1960年、福岡県生まれ。93年に衆院選で初当選し、郵政相などを歴任。第三者の女性から提供された卵子と、事実婚の夫の精子を使って体外受精を行い妊娠、来年2月に出産の予定。

 ――現在の体調や心境はいかがですか。

目立ち始めたおなかに手を添える野田聖子議員(19日、東京・千代田区で)=和田康司撮影

 野田 2週間おきに検診をうけていますが、当初心配された高齢によるリスクはないですね。血液検査も問題ありません。ただ、子宮口が短く、早産リスクがあります。今(10月19日現在)妊娠23週ですが、ハラハラしながら、子供が肺呼吸できる28週以降まではおなかの中に居てもらえるようにしないといけない。医師の指示通り、無理をしないで子供に迷惑かけないようにしています。

 子供は順調に育っていますし、つわりがひどいとか、出血があって入院しなければいけないということがない。50歳にしては優等生かなと思います。体調はすこぶる良好です。

 ――母親になるという意識はどうですか。

 野田 どんどん体形も変わってきて、やはり産むということは大変な作業だと実感します。男の子で、おなかの中で大きくなって、今リカちゃん人形ぐらいの大きさですが、ちゃんと人間の顔をしていて、宙返りしたり、おしっこしたり、動き回っていることがすごいことだと思います。

 命の神秘を体験させてもらって、(そういう体験ができない)男の人に申し訳ないなと思います。私は保護者、という意識が強くなってきました。自分がしっかりしないと。

 ――今回、体外受精を受けることになったいきさつを教えてください。

 野田 私は一度、結婚に失敗しまして、結婚の難しさも体験して、再婚にためらいもあったけれど、それを乗り越えられる相手にめぐりあい、その相手といい家庭を築きたい、家族をつくりたいと思いました。

 ただ、私が若い人と違うのは、自力で子供が産めないこと。その中でいろいろ選択肢があって、まずひとつ目が養子縁組。しかし思ったほど簡単ではなく、日本では年齢制限があったりしてハードルが高い。親のいない子を養子にと考えましたが、それは不可能だとわかりました。

 それで、体外受精を考えたのですが、私は(最初の結婚の時の)40~45歳まで体外受精を繰り返し、成功するのは宝くじに当たるほど大変なことだという体験がありました。これは意味のないことなのではないかと。これでまた自分がホルモン治療を受けて、機嫌が悪くなったり夫婦仲が悪くなったりすることを繰り返したくないと思っていたところ、「だめもと」と思ってネットを調べていたら、たまたま卵子提供の情報を見つけました。

 若い女性から卵子を提供していただくことによって、妊娠、出産が可能だと。夫とは血はつながるわけだから、養子縁組よりむしろハードルが低い。私に残っている子宮の力を使って、夫の子を産みたいと思いました。

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