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健診で「ALP」 が「低い」

 健康診断で検査項目のひとつ「ALP」が97で「低い」と診断されました。結果通知には「日常生活に注意を要す」と書かれていましたが、どのようなことに注意すればよいですか。(43歳女性)

下限値近く 過度の心配不要

前川真人(まさと) 浜松医科大学教授(臨床検査医学)(浜松市)

 ALPはアルカリホスファターゼという酵素の略語で、健診でよく測定される検査項目の一つです。体内に取り入れた物の形を変えたり、運んだりするほか、骨を形作るのにも重要な働きをします。

 ほぼすべての臓器や組織に含まれますが、中でも胆管や肝臓、骨などの細胞膜上に多く存在します。何らかの病気になってこれらの臓器に異常が起きると、ALPが血液に大量に流れ出し、血液中のALP量を示す数値が高くなります。

 主な病気としては、肝炎や胆石症、がんの骨転移、骨軟化症、骨粗しょう症が挙げられます。このほか、甲状腺機能亢進(こうしん)症や糖尿病、腎不全なども考えられます。

 従って、ALPが高いとこれらの病気を疑い、場合によっては精密検査を受けることが必要となります。

 これに対して、ALPが低い値を示す病気は少ないのですが、一例として「遺伝性低ALP血症」が挙げられます。骨の形成不全や骨折、歯の早期脱落、腎障害などを引き起こすことのある病気です。仮にあてはまる症状がありましたら、整形外科や歯科口腔(こうくう)外科を受診なさってもよいでしょう。

 ただ、過度の心配はいりません。成人の場合、ALPの正常値の下限は、おおむね100~120ですが、多少下回ったとしても、身長に高い低いがあるように、それが自分の個性、基準範囲と考えればよいのです。異常に低い数値でなければ、健康に支障はなく、日常生活に注意することも特にありません。

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