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「いつでも減らせる」 の慢心

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サラリーマン肥満太郎

 もともと「細身」ではなく、両親・兄弟も太かった。高校時代、かなりの運動量がある部活を毎日やっていた。当時の体重約70キロ。部活動引退後、卒業までの半年足らずの期間に約80キロになっていた。

 卒業と同時に就職。いわゆる「事務職」で特に仕事で体を動かすことはなかった。運動は嫌いでなく、高校時代の競技を約10年間続けていた。その後、結婚し、以降、毎年徐々に体重が増加。体重が気になり、ダイエットのまね事を試みたが、効果的な結果を出すことができなかった。

 月日が流れ、就職して20年。子どもは小学校高学年。そのときの体重は96キロ。このままだと100キロの大台を超えてしまうところまできてしまっていた。両親がいずれも高血圧で、私も40才を前にして、要注意のレベルになっていた。

 職場の福利厚生の一環で、毎年の定期検診において肥満などの所見が出た者を対象にした「健康教室」の受講を決意したのが、ちょうど5年前。開講の時の医師の講話では、「若い頃(就職した頃)の体重を維持できれば健康は保たれる」というキーワードが印象に残った。

 健康診断と体力測定を行い、理学療法士と看護師による運動メニューの決定。日常の食事と飲酒量の申告をもとにし、栄養士による個別の食生活の指導が始まった。

 半年間の受講期間中、1か月に一度チェックを受けるというものであった。私に課せられたメニューは、(1)毎日1万歩以上の歩行(2)食事はバランスよく。ご飯の量は1回150グラム(3)晩酌は一日おき、そして量を決めて。寝る2時間前は飲み食いしない(4)毎日体重計に乗る――が主なものだった。

 徐々に体重が減り、半年後の受講期間終了時には、マイナス16キロ。全受講者の中で、もっとも効果が現れたの受講生とたたえられた。マイナス16キロとは80キロ。開講時の医師の講話で心に残った「若い頃の体重」までの減量に成功した。気になっていた血圧も、正常範囲となった。

 毎日の35分×往復の徒歩による通勤。朝と昼の弁当による150グラムのご飯。夜の食生活の注意を続け、体重はリバウンドしない状態が続いていた。

 2年後に異動で部署が変わり、遅くまでの残業の日々が続いた。歩数と、朝昼の食事はなんとか維持したが、夜の食生活が乱れ始めた。残業前の軽食、帰宅後のビールとおかずの摂取。徐々に体重が増え始めた。

 「毎日歩いている。ご飯も多く取っていないので晩酌ぐらいは大丈夫」。そして何より、「少し気をつければいつでも体重は減らせる」という慢心が頭の中にあった。

 徐々に体重が増加に転じて3年半。体重は気にしていたが、とうとう92キロまで戻ってしまった。ウォーキングとご飯150グラムはずっと続けているが、晩酌が好きで、それが元でつい夜の食事が乱れてしまう日々が続いていた。自分でも原因は、晩酌と夜の食生活だということは十分判っていた。

 そんな時、昨年12月に読売新聞の医療ルネサンスのコーナーに「アルコールと病気」のシリーズが連載された。私にとって、アルコールの摂取量を考え直す良い機会となった。アルコール摂取量をアルコール10グラム程度でワンコインとする換算方法を十分に参考にした。

 5年前の「健康教室」のプログラムを見直し、2時間前に飲み食いしないことにも直結した。これをきっかけに、昨年12月から現在までの半年で、約8キロの減量。84キロまで再び戻すことができた。

 みたびの「若い頃の体重」の実現のため、(1)1日ツーコイン=アルコール摂取量20グラム程度=以内の晩酌(2)寝る前2時間は飲み食いしない(3)体重とアルコール摂取量の毎日の記録(4)1日1万歩以上(5)ご飯150グラム――この五つの取り組みを実践中である。

 ヨミドクターで募集した「ダイエット体験談」の応募作品の中から、優秀作を紹介しています。

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