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連載・健康プラス

(2)歯を離し あご守る

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 口を開閉しづらくなったり、あごを動かすと痛みや異音が生じたりする「(がく)関節症」。近年、若い女性を中心に症状を訴える人が増えており、日本人の4割がかかるとも言われている。

 これまでは、かみ合わせの悪さが原因と考えられてきた。だが、歯科医療が進歩した現代の方が、昔に比べて患者が多いことから、「むしろ、あごに負担のかかるような生活習慣が影響しているのでは」と、東京医科歯科大学の木野孔司准教授は見る。

 木野准教授によると、本来、上下の歯が接触するのは、食事や会話の間くらいで、1日に合計20分にも満たないが、顎関節症患者の約8割に上下の歯を付け続ける癖が見られる。歯を軽く触れ合わせるだけでも、あごの筋肉が緊張するため、長時間続くと負担になる。

 癖を直すには、「歯を離す」などと書いた紙を職場や自宅のあちこちに張り、目にする度に歯を離すようにするとよい。多くの場合、1、2か月ほど続ければ、症状が改善するという。

 歯ぎしりや、食べ物を片側の歯だけでかむ、ほおづえをつく、といった癖も、顎関節症を悪化させる可能性がある。「あごを鍛えるには、硬い物をかむとよい」とも言われるが、顎関節症の人の場合、あごに過度の力を込めるのは厳禁。ガムなどを長時間かみ続けるのも避けたい。

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