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医療部発

医療・健康・介護のコラム

「見えない脳外傷」 に多くの反響

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 「軽度外傷性脳損傷」を取り上げた医療ルネサンス「見えない脳外傷」(7月30日~8月5日)には、読者から多くの反響が寄せられました。

 読売新聞社には約50通の手紙やメール、患者団体の「軽度外傷性脳損傷友の会」には約100件の問い合わせがありました。

 読売新聞社に届けられた声は、どれも、深刻なものでした。

 「夫が頭を打ってから尿漏れがひどくなった。軽度外傷性脳損傷かも知れない。神奈川県内で検査してくれる医療機関を教えてほしい」(60歳代女性)

 「高校生の息子が中学3年の時に暴行を受け、頭を打ってから様子がおかしくなった。心療内科ではPTSDと診断されたがままならない状態で困っている」(女性)

 「私も、軽度外傷性脳損傷と思われます。どこの病院に行けばよいのでしょうか」(70歳代男性)

 アメリカの推定患者数からすると、日本には数十万人の軽度外傷性脳損傷患者がいる可能性があります。正確な診断を得られず、途方に暮れている患者は多いと思います。

 残念ながら、この病気に詳しい医師は多くはありません。友の会の顧問を務める湖南病院(茨城県下妻市。ホームページhttp://www.konanhsp.com/)院長の石橋徹さんは、診療の傍ら、この病気の理解を広げるために、厚生労働省へ陳情するなどの活動を行っています。

 
 

 

坂上博 1998年1月から医療情報部。主な取材対象は、心臓病、肺がん、臓器移植、高齢者と薬の付き合い方など。趣味は、朝鮮半島情勢の観察、韓国語の習得。

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医療部発12最終300-300

読売新聞東京本社編集局 医療部

1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。

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2件 のコメント

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ボーダとノーマルの間

今さん

で、主治医が診断書を書きたがらないというか、そういうケースワーカの話し、なんとも納得がいかない

で、主治医が診断書を書きたがらないというか、そういうケースワーカの話し、なんとも
納得がいかない

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記事を見つけた時の喜び

只今冬眠中

ずっと体調不良で、複数の医療機関を受診し原因不明で途方にくれていたある日、医療ルネサンス「見えない脳外傷」第2回目の記事を目にしました。該当する...

ずっと体調不良で、複数の医療機関を受診し原因不明で途方にくれていたある日、医療ルネサンス「見えない脳外傷」第2回目の記事を目にしました。該当する可能性があると思い、わらにもすがる思いで新聞を切り抜き検討することにしました。


軽度外傷性脳損傷友の会へ電話相談したところ、可能性があるので石橋先生の診察を受けるようアドバイスを受け、受診しました。

丁寧に病室で検査をしていただき、異常を指摘され現在裏付けの検査中です。


様々な症状があるため、病気をいろいろ調べたくてもままならずの状態でしたので情報が目に飛び込んでくる新聞のありがたさを実感した出来事でした。


原因は交通事故でした。交通事故で受傷したら起こりうる可能性のある症状一覧表をぜひ作成して記事にしてほしいと思います。

医療関係者ではない人にも、一般常識として浸透していれば、周りにいる人がその後の異変に気づき、早期の対応で重症化を防げる可能性があると思います。

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