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かわいそうなお腹 96センチ

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成瀬 みち子 60歳 東京都

 物心がつき始めた頃には、既に太っていた。おなかは大きく腹筋はほとんど無し。結婚し気が付けば腹囲96センチ、体重57キロ、夫から「かわいそうなお腹」といわれ続けていた。

 今まで何度も減量しようと試みたが、いまひとつ甘い気持ちで、長続きせず挫折。なんとなくここまで来てしまった。

 今回ダイエットに挑戦した理由は、(1)還暦の記念(2)夫を「あっ」と言わせる(3)医者から体重53キロ、腹囲90センチ以下になったら薬が止められるかもしれない、と言われたこと。この3点である。

 まず、今年の1月から間食をやめた。そしていつも万歩計を付け1日5,000~7,000歩を目標にした。歩数が足りないときは、なるべく遠回りして徒歩で買い物に行った。普段の生活の中で歩数を多くすることを考えた。歩くことは、東海道53次を数年かけて完歩した自信で苦にならない。

 夕食は3~4分目、おかずの量は変えず揚げ物は極力控えた。まれに揚げ物のときは、クッキングペーパーで上下から油を吸い取るなど気をつけた。スープなど、上に油が固まったものは、油を取り除いた。肉より魚、野菜、海草を多くし、味付けはシンプルに薄味を心がけ、蒸し物を多くした。

 間食はやめたが、お土産の甘いものは一人だけ食べないのもつまらないので食べた。お腹が空いたときは、果物、特にみかんを主に食べるようにした。そして、起きぬけと、寝る前に体重測定。その結果を折れ線グラフにしてまとめた。

 体重が55キロの厚い壁を越え、腹囲が小さくなったと感じたのは、4月下旬ごろであった。腹囲が92センチ位になったが、正確な腹囲測定はとても難しい。

 こうなると、自分でもがぜんやる気が出て、ルンルン気分で洋服のサイズ直しにかかった。ウエストがきゅっと締まった洋服はかっこいいと思う。この思いもダイエットには大切だ。

 ダイエットを始めて、食べ物をひとくちひとくちよくかんで、味わって食べるようになった。いかに今まで漫然と食べ物をくちにしていたことか。確かにおせんべいをポリポリかじる音、香ばしい匂い。くちを大きくあけてパンをほおばる姿はうらやましくなる。今まであまり感じなかった空腹感。お腹がグーとなる音も、久しぶりの感覚である。

 とうとう目標が目前にせまった。今までの60年間に余分なものを蓄えすぎた。方々のたるみがどこへいくのか心配だが、夏に向かって薄着の季節、楽しみでもある。

 ヨミドクターで募集した「ダイエット体験談」の応募作品の中から、優秀作を紹介しています。

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