快汗のすすめ
連載・健康プラス
(2)早朝にウオーキング
うまく汗をかくには、どうすれば良いだろうか。汗に詳しい五味クリニック(東京・新宿区)の五味常明医師は、「スポーツなどで積極的に体を動かし、体内で作った熱で発汗するのが良い」という。
五味医師によると、軽い有酸素運動でも十分エネルギー代謝が盛んになるので、無理なく汗をかくことができる。ウオーキングは、絶えず外気に触れながら動くため、汗が蒸発しやすいという。
そこで、日本ウオーキング協会主席指導員の吉見秀文さんに、夏場にほどよく汗をかくための注意点を教えてもらった。
吉見さんによると、最も気をつけねばならないのは熱射病で、日差しの強くない早朝に歩くのがお勧めだ。5~10キロの距離を約1~2時間かけて歩こう。20分に1回程度は休憩を取って歩き疲れないようにする。休憩時は、ストレッチをして体を冷やさないようにするとよい。
着衣も重要だ。せっかくかいた汗が蒸発せずに服と体の間に残るとベタベタして不快だし、体が冷えてしまう。ゆったりしたサイズで、通気性がよく速乾性が高い衣類を選びたい。たとえば、化学繊維素材に特殊な加工を施し、汗が素早く蒸発する高機能の衣類を選ぶのもよい。
吉見さんは「自分のペースを守り、さわやかな汗をかいてほしい」と呼びかけている。
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