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医療相談室

くも膜下出血

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ゴルフ中に急な首の痛みが…

 ゴルフ中に突然、頭痛と首痛に襲われました。MRI(磁気共鳴画像)検査の結果、椎骨(ついこつ)動脈の血管膜がはがれ、動脈瘤(りゅう)になっていることでした。こぶにふくらみがなく、手術はせず、血圧の薬を飲んでいます。仕事はいつごろからできますか。(54歳女性)

検査で破裂の危険性予測を

中山博文 中山クリニック院長(大阪市・浪速区)

 動脈の壁が内側から裂け、そこから血液が血管の壁の中に入って血管が裂けることを、「動脈解離」と言います。頭や頚(くび)の動脈解離は30~50歳代の方に多いです。

 動脈解離の中でも、壁の中の外側寄りに血液が入り込んで、血管が外側に膨らんで瘤(こぶ)状になったものが、「解離性動脈瘤」です。

 脳に血液を送っている動脈には、左右の一対の内頸(ないけい)動脈と椎骨(ついこつ)動脈があり、脳幹や小脳、大脳の後ろの部分に血液を送っているのが椎骨動脈です。日本人の脳動脈解離で最も多いのは、椎骨動脈の解離です。

 頭蓋(ずがい)内にできた解離性動脈瘤が破裂すると、くも膜下出血を起こします。くも膜下出血を発症すると、命を失ったり、後遺症を残したりする危険性があるので、動脈瘤の破裂を予防することが重要です。そのため、血圧が高い場合は生活習慣の改善と降圧薬によって血圧を下げ、喫煙者の場合は禁煙することが必要です。くも膜下出血を発症した場合は、外科的治療を行うことが多いです。

 解離性動脈瘤には、破裂に加えて、そこについた血液の固まりがはがれて下流の血管に詰まり、脳梗塞を起こす危険性もあります。

 相談者は今後動脈瘤が破裂することを心配されていますが、破裂の危険性を予測するには、血管の状態を調べる必要があります。最近では、MRA(磁気共鳴血管造影)、三次元CT(コンピューター断層撮影)、超音波検査によって、比較的簡単に外来で検査できます。定期的に検査を受け、経過観察に基づいて、主治医から、仕事やゴルフの再開を含めた生活指導を受けてください。

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