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医療部発

医療・健康・介護のコラム

ストレスでおしりも痛みます!!

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 5月25日から6月1日まで「シリーズ痛み こころ」を担当した中島です。

 初回(記事はこちら)は、「原因不明」とされがちな痛みとして、「非定型歯痛」を紹介しました。歯に異常はないのに、ストレスや過労をきっかけに起こる痛みです。

 この記事に対し、かまとり武田肛門科(千葉市、http://www7.ocn.ne.jp/~takedapc/)の院長、武田元信さんから、「おしりにも、ストレスから来る痛みが増えています」とお便りを頂きました。

 おしりの痛みといえば、痔を思い浮かべますよね。でも、いくら検査をしても異常がないケースがあるそうです。痛みの訴えは様々ですが、痔と違い、排便とは関係ない痛みが多く、抗うつ薬が比較的効くそうです。

 歯科医と連携して「非定型歯痛」の治療にあたる東京女子医大東医療センター精神科の山田和男さんに聞いてみました。「抗うつ薬治療で歯の痛みがとれた患者さんから、『実はおしりもずっと痛かったんですが、すっかり良くなりました』と打ち明けられたことが何度かあります」とのことです。

 武田さんによると、ストレス性のおしりの痛みは、医師の間でも十分周知されておらず、大腸肛門科の専門医でも、見逃されることもあるといいます。勇気を出して肛門科を受診したのに、「気のせい」と言われてしまったら・・・・

 ストレスでおしりも痛みます。声を大にして伝えていきたいです。

 
 

 

中島久美子 2003年から医療情報部。乳がんや更年期など女性医療を中心に取材してきた。1歳児の育児に奮戦中。鉄道ファン。

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医療部発12最終300-300

読売新聞東京本社編集局 医療部

1997年に、医療分野を専門に取材する部署としてスタート。2013年4月に部の名称が「医療情報部」から「医療部」に変りました。長期連載「医療ルネサンス」の反響などについて、医療部の記者が交替で執筆します。

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4件 のコメント

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坐骨神経痛かと思ったけれど・・・

三角目

今年の年明けから お尻から右太ももにかけて痛みがあり、坐骨神経痛だと思っていました。 暖かくなると治ると期待していましたが、なかなか治りません。...

今年の年明けから お尻から右太ももにかけて痛みがあり、坐骨神経痛だと思っていました。


暖かくなると治ると期待していましたが、なかなか治りません。ストレスが原因の痛みがあるとの記事を読み、納得しました。


私の場合は肛門ではなく、尾てい骨と臀部がひどく痛みます。

ストレスの原因がなくならなければ抗うつ薬を飲んでも効かない気がします。私は。

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ストレスに起因するお尻の痛み?

ダイチャン

以前鍼灸の治療に通ってこられていた女性、20年ほど前から臀部の痛みがあり、ひどい時には洋式トイレに座ることも苦痛で、椅子に掛けるのも5分ほどでも...

以前鍼灸の治療に通ってこられていた女性、20年ほど前から臀部の痛みがあり、ひどい時には洋式トイレに座ることも苦痛で、椅子に掛けるのも5分ほどでもじもじと座る姿勢を変えながらといった不自由な生活だとのこと。


毎月数カ月通ってこられて痛みは徐々に減りました。病院でも治らなかったのにと感謝していただけましたが、治療中のお喋りで普段の生活のストレスが発散したのかもしれないと思います。

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思春期の差し障り・・・

ゆっき

ときどき、キュンと痛むなどという同様の症状がよくあります。この記事を見て、特別な病気ではないことが分かり、とても安心しました。 痛む場所も場所な...

ときどき、キュンと痛むなどという同様の症状がよくあります。この記事を見て、特別な病気ではないことが分かり、とても安心しました。

痛む場所も場所なので、親にさえ相談できず、何らかの病気ではないかと心配していました。どんな医学書にも同様の症状を発見することができずにいたのでこの記事には本当に救われました。


私は医者というものが嫌いです。

医者の収入に嫉妬したり、人となりが受け付けられないのではなく、このような身近すぎる差し障りを相談するにもお金がかかり なおかつそれを理解してくれない人があまりにも私の周りには多いのです。


私は病弱体質で、すぐ風邪をひいたり熱を出したり、さらには嘔吐をすることがあります。1か月に一度は体調不良や自律神経失調で学校を休むほどです。しかし、こういう病気に限って解決策が導けないものです。菌・ウィルスの繁殖や胃壁の異変などがなければ病気として認定してくれないような気がしてなりません。「気になるならば」と薬を出すばかりです。


また、しばしば胸のあたりがキュンと痛むことがあります。微熱が続きます。自分でも原因が分からずとてもやきもきしています。それを医者に相談したところで、明らかに病気としての症状がなければ、「気のせい」としてしらっと扱われることがほとんどです。誰かストレス専門のお医者様をご紹介していただけないでしょうか?そのようなお医者様に見捨てられたら私もふんぎりがつきます。


しかしながら、本来病気でない物が病気として認定されてしまうのも精神科ではよくある話になってきています。なんでも「ストレスが原因」で終わらせたくはないものです。


最後に付け加えさせていただきますと、私は医学部志望を目指す同級生をよく見ますが、医者としての大事な役割-意思疎通-ができないような人ばかり。将来の医者の品格に絶望します。

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