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今も「理想のタイプは父」

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 映画「トロッコ」で、初めて本格的に母親役を演じました。「子どもに対してどう接していいか分からない母親」という役柄です。両親は私にとても愛情を注いでくれましたが、昔は子どもに対して戸惑う経験もしたのかな、なんて想像しながら演じています。

 父も母もしつけに厳しい人でした。でも、父に怒られると母が寄り添ってくれ、母にしかられると父が慰めてくれる。そんな両親が大好きでした。

 上京したのは18歳の時。故郷の奈良県から出たことがない「箱入り娘」でしたから、心配したみたいです。庭でとれた野菜を箱に入れて宅配便を頼める店に行き、そこで私の好きなお菓子などをまた詰め込んで送ってくれました。

 そんな両親も、もう60歳。父は大工で、最近は「そろそろやめようかな」なんて弱気なことを言います。それを聞くとさみしくなるので、「頑張って仕事して」とお尻をたたくんです。

 両親が私の理想で、「将来の夫は、父のような人」と思ってしまいます。取材で違う答えをしたこともありますが、その後、「お父さんみたいな人って言いなさい」と、なぜか母が怒っていました。(聞き手・梅崎正直、写真・飯島啓太)

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 尾野真千子(おの・まちこ)さん 女優。1981年生まれ。97年、映画「萌の朱雀」でデビュー。映画「トロッコ」(東京都中央区の「シネスイッチ銀座」などで公開中)に主演。

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