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いきいき快適生活

介護・シニア

亡き家族あてに手紙

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小冊子発行 ラジオで紹介

くらしの友が募集した「つたえたい、心の手紙」の2回目の小冊子

 亡くなった家族への気持ちをつづる手紙に関心が集まっている。冠婚葬祭関連の会社が手紙を募集したり、募集した作品を小冊子などにまとめて配布したり――。手紙を書くことによって家族の絆を再確認し、気持ちの整理につながっているようだ。

乗り越える

 冠婚葬祭の互助組織「くらしの友」(東京、0120・096・230)では、亡くなった家族に手紙を書くことで別れの悲しみを乗り越えてほしいと、2008年に初めて手紙の募集を行った。小冊子「つたえたい、心の手紙」にまとめて配布したところ、一般からの問い合わせが多く、企業などからも社員の研修に使いたいという要望があり、計1万部を発行した。

 2回目の09年は1回目の771点を上回る1277点の手紙が寄せられた。同社総合企画部の仲山正巳さんは「娘から父母にあてたものが多い」と話す。入選作品23点を小冊子にまとめ、今月から無料で1500部を配布している。入選作品のうち、6作品をホームページ(http://www.kurashinotomo.jp/company/tegami/)で公開している。

 葬儀業界向けの雑誌や書籍を扱う「鎌倉新書」(東京、03・3662・2256)は今年、葬式や墓前でのエピソードなどを交えた「あの人へ贈る言葉 今は亡き“あの人”に届けたい手紙」を募集し、2163点の応募があった。年内に書籍化する予定で、来年以降も毎年募集する方針だ。書籍化に先立ち、一部作品を同社の葬儀サイト(http://www.e-sogi.com/letter/)で公開している。

 ラジオ放送で手紙を読み上げるコーナーもある。福岡県のRKB毎日放送は、09年4月から、毎週水曜日の朝にラジオ番組のコーナー「天国への手紙」を放送している。リスナーらからの手紙を毎回1通読み上げて紹介する。取り上げた作品の一部を放送後にホームページ(http://rkbr.jp/tegami/)で公開している。

気持ち整理

 家族を亡くした遺族が悲嘆を乗り越えられるよう援助するグリーフケアに取り組む「日本グリーフケア協会」(宮城県大和町)会長の宮林幸江さんは「核家族化や地域のつながりの希薄化で、遺族の悲しみに対する周囲からの援助が不十分になっている。手紙を書いたり、人の手紙を読んだりすることは、自分の気持ちを整理するうえで有効な手段となるようだ」と話している。

「つたえたい、心の手紙」の金賞作品 「孝行したい時に母がいた!!」
(北海道在住の角谷大河さん 19歳)
 父さん、反抗ばかりしてごめんなさい。なぜ反抗していたのか、自分でも理由がわかりません。父さんの、セメントがこびりついた両手を恥ずかしいと思い、自分が至らないことすべて、父さんのせいにしていたような気がします。
 (中略)もっともっと、父さんと話がしたかった。父さん孝行がしたかった。父さんと過ごした13年という歳月、ぼくは絶対に忘れません。
 (中略)父さん、ぼくは左官職人になり、父さんの後を継ぎます。あの頃と同じように、母さんと一緒に現場に出ます。
 「孝行したい時に母がいた!!」 ぼくは今、とても幸せです。
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