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いきいき快適生活

介護・シニア

[読み得・医療&介護]老人ホーム「総額」考え選ぶ

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「介護付き」定額で施設職員がケア 「住宅型」保険使い外部のサービス

ホーム内のレストランで、食事を楽しむ稲垣さん夫婦。移動の介助などは、介護保険は使わず、ホームの職員が行う(千葉県流山市の「グッドタイム リビング 流山」で)

 介護の必要な高齢者の住まいで、有料老人ホームがますます注目されている。「介護付き」と「住宅型」のどちらがいいか。それぞれの違いと、選ぶ際の注意点を紹介する。(飯田祐子)

 東京都内で薬局を経営していた稲垣耕一さん(75)、淑子さん(78)夫婦は一昨年、耕一さんが、脳出血で車いすの必要な生活になったため、有料老人ホームへの入居を決めた。

 長女の住む千葉県のホームをいくつか見学し、流山市にある「グッドタイム リビング 流山」を選んだ。「ホテルのような明るい雰囲気と、職員の温かい対応が気に入った」からだ。

 元々、足の悪かった淑子さんも要介護3。ホーム内にある訪問介護事業所のヘルパーに助けてもらいながら、入浴や、洗濯、掃除などの家事を行っている。要介護4の耕一さんは、外部のデイサービスや、訪問リハビリも利用している。

 淑子さんは「有料で職員に付き添ってもらえるので、遠出もできる。ハイキングに出かけたり、おいしいものを食べに行ったり、夫婦の生活を楽しんでいます」と笑顔を見せる。

 「グッドタイム リビング 流山」は、「住宅型」の有料老人ホーム。入居者は、外部の訪問介護などの在宅サービスを利用するので、必要なサービスだけを選べる。しかし、多くのサービスを使って介護保険の限度額を超えれば、超過分を全額負担することになる。

 これに対し、ホームの職員による介護を受ける「介護付き」では、要介護度に応じてサービス利用料があらかじめ決まっている。ただし、実際に使うサービスが少なくても、利用料は変わらない。

 双方の長所をうまく組み合わせているのが、「生活科学運営」(東京)の展開する「ライフ&シニアハウス」だ。「介護付き」だが、要介護度が軽いうちは、外部の介護サービスを利用し、重くなったらホームの職員から介護を受ける契約を改めて結ぶことができる。

 「ライフ&シニアハウス川越南 七彩(ななさい)の街」(埼玉県ふじみ野市)に住む細西エイさん(87)は当初、自立している人のフロアに入居し、外部の訪問介護などを利用していた。要介護度が進んだ今は、要介護者のフロアで、ホームの職員による介護を受けている。

 「職員がずっと見守ってくれているので、安心です」とエイさん。息子の泰さん(63)は「いきなり介護フロアへの入居は、家族にとっても抵抗がありました。特別な追加費用もなく、介護フロアに移れたのが、よかった」と振り返る。

 家賃はどうか。どちらも支払い方式は、将来分の家賃を入居時にまとめて払う「一時金」と、月ごとに払う「月払い」に大別される。

 ホームごとに方式がまちまちなので、単純に比較するのは難しいものの、全国有料老人ホーム協会((電)03・3548・1077)の調査によると、住宅型の方が「月払い方式」が多く、月額家賃も低い傾向がうかがえる。

 入居相談などを行うNPO法人「シニアライフ情報センター」((電)03・5350・8491)の小瀬有明子(おぜゆめこ)さんは「家賃以外にも、管理費、食費などがある。すべてひっくるめた金額で比較することが大切です」とアドバイスする。

 どちらも、どんなサービスが使えて、そのサービスをどこの職員が行うのかを確認しよう。小瀬さんは「要介護度や認知症が重くなったとき、どう対応してくれるのか、住み続けることができるのか、上乗せの費用は必要か、といった点も必ず聞きましょう」と話している。

 注意すべきなのは、「介護付き」でも、入居時には自立している人しか受け入れないホームもあること。入居の条件は、最初にチェックしておきたい。

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