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(2)歩き中心の運動療法を

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医療ルネサンス さいたまフォーラム

関本記念病院院長(埼玉県川越市)・関本幹雄(せきもと・みきお)さん
日大医学部卒。同大第2内科勤務を経て、1987年から関本記念病院副院長、2002年から院長。埼玉県医師会理事。60歳。
日本糖尿病協会埼玉県支部事務局員・横田富子(よこた・とみこ)さん
行田女子高卒。20歳の時に1型糖尿病を発症、現在2児の母。2007年から日本糖尿病協会埼玉県支部の事務局員。45歳。
関本幹雄さん

 糖尿病は特定健診や職場の定期健診などで、異常を指摘されて受診するケースが多い。指導では病気を理解してもらうことに努めます。まずは食事療法、運動療法が必要なことをお話しし、ぜひ守って下さいとお願いします。個人の生活習慣や環境をよく聞いて対応するので、画一的なことはしません。

 そして、管理栄養士による食事指導を行い、運動ができる人にはウオーキングを中心とした運動療法を勧めます。それでもコントロールが不十分な場合、投薬を始めますが、薬を飲むと安心して食事がおろそかになる人もいます。血糖やHbA1cを定期的に測定し、合併症についても詳しく説明し、怖さを知ってもらいます。

 最終的に糖尿病をコントロールする主役は、患者さん自身。生活面での自己管理が厳しく求められます。かかりつけ医は、信頼関係を築けるよう努力していますが、コーチのようなもの。強い意志と行動力を持って意欲的にコントロールすることが大切です。

病気から逃げないで

横田富子さん

 20歳の時に1型糖尿病を発症しました。膵臓からインスリンが全く分泌されず、1日4~7回、自分で注射して補充しています。

 発症当時は体がだるく、階段を3段上がるのにも、息切れしていました。病院で診察を受けたところ、血糖値が1200mg/dl(基準は空腹時で110未満)あり、即入院。昏睡(こんすい)状態の手前だと聞かされました。毎日が嫌になり、勝手に治療を中断しては、入院するという繰り返しでした。

 発症から7年目に結婚、妊娠しました。HbA1cが9%(基準は5・8未満)と高く、主治医に「あきらめましょう」と言われたのですが、3日3晩真剣に考えた末、病気に真正面から向き合うことを決め、無事に出産、2人目も無事に産むことができました。

 病気を受け入れ、隠さず逃げないことが大事。食事制限はつらいと思うのではなく、カロリー控えめで栄養バランスのとれた長寿食だと考える。運動も無理せず、ママさんバレーでストレスを解消しています。「継続は力なり」です。

 【1型糖尿病】 血糖を下げるインスリンホルモンが膵臓から分泌されなくなり、注射によるインスリン補充が欠かせない。多くが若い年代で発症する。

 (この回は、2009年7月30日掲載の読売新聞から転載しました)

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