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目に異物感 「翼状片」の診断

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  目に砂や石が入ったような異常を感じ、眼科で「翼状片(よくじょうへん)」と診断されました。今は目薬だけで進行を防いでいますが、他に良い方法はないでしょうか。(62歳女性)

根治には切除、結膜移植が必要

山田昌和さん 国立病院機構 東京医療センター 視覚研究部長(東京・目黒)

 翼状片は、白目の表面を覆っている半透明の膜(結膜)の一部が黒目(角膜)の上に三角形状に入り込んでくる病気です。腫瘍(しゅよう)ではないので、症状がなければ放置しても問題はありません。ほとんどは片目で、目元の方から生じますが、まれに目尻からや、両目に生じる場合があります。

 初期の主な症状は充血や、異物が入ったような感じです。進行して黒目の中心近くにまで翼状片が伸びると、透明の角膜が濁る角膜混濁や、乱視になり、視力が低下することがあります。

 原因は不明ですが、紫外線が関係すると言われており、地域的には九州や沖縄など、職業では農業や漁業など屋外で働く人に多いと言われています。

 治療では、初期症状には点眼薬が有効なことがありますが、根本的に治すには手術が必要です。ただ、翼状片を単純に切除するだけでは再発しやすいので、同時に患者自身の正常な結膜を移植するか、抗がん剤の一種を塗る方法が一般的です。手術時間は局所麻酔で15~20分程度です。

 再発する確率は5%以内に抑えられるようになりました。しかし、再発した場合には眼球とまぶたがくっついて眼球運動に障害が生じたり、物が二つに見えたりといった症状が出ることがあり、再手術のために角膜や、帝王切開された妊婦から採取した羊膜を移植するなど特別な方法が必要になりかねません。ですから初回手術が大切です。

 手術方法や再発率などの十分な説明を受けて、手術について考えてください。

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