石井苗子の健康術
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素っ裸健康術
(はだかでいる時間が1日10分あると、人は底力を取り戻せる。家の中でいつ裸になるか、その秘訣とは)
これまで「悪女会」「いい女」のそれぞれの健康術をお伝えしましたが、今回は、わたくし石井苗子がひとりでやっている健康術です。このひとりというのがミソ。なぜなら、素っ裸になるからです。
別に裸になって鏡の前でラジオ体操しているのではありません。家の玄関を入ったらトイレに行って、その場で服をドンドン脱いで裸になるのです。着ていたものを全部脱ぐ。素っ裸になって、家の中でしばらく裸で歩きまわりながら家事をする。それだけです。
何をするのでも裸でやってみるのです。それが何の健康術なのかと笑われるでしょうが、実は、人は1日10分裸でいる時間があると、皮膚感覚が緊張して、野生動物の底力を取り戻せるのです。
寒い部屋で風邪ひくまで裸でいろとは言ってません。もちろん真冬の季節は無理でしょうが、それでもシャワーよりお風呂に浸かる時間が長い方が健康にいい。
とにかく現代人は裸にならない。夏でもプールに行かない、海にも行かない、温泉も嫌いという人がいます。免疫力が下がっても仕方ないですよね。
私はホテルに泊まるのが大好きなのですが、なぜかと言えば、思いっきり裸でいられるからです。ホテルで原稿を書いているときは、椅子にバスタオルを敷いて、素っ裸でパソコンに向かっています。誰もいないこのひと時が、私の至福の時間。素っ裸でいる。これがわたしの天下の健康術です。
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皆さんもやってらして安心しました
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欧州で留学していた知人に素っ裸はいいよと教えてもらってからホテル滞在中の部屋では裸が主流になっていました。 確かに何もまとっていないと楽ですね。...
欧州で留学していた知人に素っ裸はいいよと教えてもらってからホテル滞在中の部屋では裸が主流になっていました。
確かに何もまとっていないと楽ですね。
さすがに自宅ではできませんが、この方法がしたいが為に年数回ホテルに行く様になりました。
簡単な宿泊を兼ねたストレス解消旅行みたいな感じにしています。
衣服がいかに体に負担をかけているか実感できる一時です。
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「北陸の健康法」だったのかー
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伊藤整の短編小説で、北陸女性が寝床に就く描写を読んで、ハッとした。上半身裸で布団に入った女は、もぞもぞと動いてから、肩に畳んだ布を置いた。肩口...
伊藤整の短編小説で、北陸女性が寝床に就く描写を読んで、ハッとした。上半身裸で布団に入った女は、もぞもぞと動いてから、肩に畳んだ布を置いた。肩口の冷たい外気を遮るのだとか。どうやら、その布は彼女の腰巻なのだ。つまり、毎晩、生まれた儘(まま)で寝るらしい。
60年以上前、湯たんぽ代わりにされた7、8歳の私が、同様の経験をした事を思い出したのだ。何故そうするのか不思議で、子供の頃の謎であったが、「経験者です」をみてやっと解けた気がする。微かな記憶を辿れば、肺病でもうつされそうな(母の言)細いお姉さんか小母さんでだった。大勢の宿泊客で布団不足から偶然生じた、健康法伝授の一幕と言えそう。
軽い真綿の掛け布団で寝ていた虚弱児なので、今でも、パンツのゴムがキツイ時は布団の中で下へずらすのが習慣になっている。古い記憶がそうさせるのであろうか。洗浄便座に室内暖房、家庭風呂の揃う現代だから不潔とも思えない。紐無しで体を締め付けないから、血圧低下する就寝中でさえ、非力な心臓でもスムーズな血流確保ができそう。
理に適っているのか、私は、未だ変わらず、薬要らずの二病息災。母の歳を超え、兄の歳を超え、父の歳に届きそう。冷えた子供を湯たんぽにし損ねた小母さんには悪いが、「伝統も捨てたものではない」と感謝。
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私も実感
こういち
出張でホテルで一人の時には、必ず素っ裸になります。それも部屋に入るなり・・・ 体がリラックスしているのがわかるのです。 石井苗子さんの記事を見て...
出張でホテルで一人の時には、必ず素っ裸になります。それも部屋に入るなり・・・
体がリラックスしているのがわかるのです。
石井苗子さんの記事を見て、「自分も無意識にやっている」事に気付きました。実際、出張がビジネスライフの中でも楽しく感じられるのは、「裸でいられる時間」が持てるからなのかも知れません。
『素っ裸健康術』、大賛成です!
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