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(1)低カロリーで繊維たっぷり

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青森りんごフェスタ2010

 青森県産のりんごの魅力を改めて紹介する「青森りんごフェスタ2010」が2月13日、東京ドームシティーで行われ、初代青森りんごクイーンに女優の上戸彩さんが選ばれました。ステージではまず、農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所の田中敬一さんが、りんごの効用を解説しました。

 
初代青森りんごクイーンに選ばれた上戸彩さん。左は三村申吾 青森県知事

 

 ――りんごを食べるとどんないいことがあるのかというお話を田中さんにうかがっていきたいと思います。一つ目は、りんごは甘くておいしいのですが、カロリーも高そうです。どうなんでしょうか?

 田中:実は、りんごのカロリーは野菜と一緒なんです。例えば、ごぼうは100グラムあたり65キロカロリーですが、りんごは54キロカロリー。ごぼうをきんぴらごぼうにすると143キロカロリー、野菜の煮しめだと191キロカロリーです。

 ――そうなんですか。

 田中:甘さと、吸収されるエネルギーというのは、まったく違う概念です。甘さは味覚ですが、カロリーは腸から吸収されるエネルギーです。それを混同すると、りんごは甘いからカロリーが高いと考えるのだと思います。例えば、お菓子。(甘くない)ポテトチップスは554キロカロリーで、りんごの10倍もカロリーが高いのです。

 
りんごの効用について解説する田中敬一さん

 ――カロリーが低いということはダイエット効果が高いと考えてよろしいのでしょうか。

 田中:りんごは満腹感が得られます。じゃがいも、お米、パンなどと満腹感を比較すると、りんごは最も満腹感が高くて、持続する果物なのです。胃の中で膨れますので、自然にダイエットができるのではないかと思っています。

 ――りんごは便秘にもよいと聞きますが、さつまいもに比べてどうでしょうか。

 田中:便秘というと、さつまいもが話題にのぼると思いますが、実は、さつまいもより、りんごのほうが食物繊維が多いのです。100キロカロリーあたりで比較すると、りんごの食物繊維は0.6グラム。さつまいもは0.4グラムです。

 ――豊富な食物繊維を含んでいるわけですね。りんごの果汁は中性脂肪を増やすのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 田中:これは100年間続いた誤解です。果物を食べると中性脂肪が増えると言われるのですが、りんごを毎日1個半から2個食べてもらった実験では、中性脂肪が高い人は減って、低い人は上がることがわかりました。例えば、一番多い日には中性脂肪220だった人が、りんごを食べると88の正常値に戻ったのです。りんごは中性脂肪を減らすのに効果的だと言えそうです。

青森りんごフェスタ2010は3回に分けて掲載しています
(1)低カロリーで繊維たっぷり(2010年2月23日)
(2)血中ビタミンC増加 上戸彩さんは「1日3個」 (2010年2月24日)
(3)上戸彩さん りんごで肌荒れ知らず? (2010年2月25日)
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