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はつらつ健康指南

健康・ダイエット

ジャグリングで頭シャキッ

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 いくつものボールを操るジャグリング。頭がすっきりするんだって。

心も落ち着く

ジャグリングを披露するピーターフランクルさん(東京・渋谷区渋谷で)=栗原怜里撮影

 数学者で大道芸人のピーター・フランクルさん(56)は、旅に出る時はジャグリング用のボールと一緒だ。先月訪れたアフリカのジブチでも、ソマリア人難民キャンプで華麗な技を見せ、喝采(かっさい)を浴びた。「みんな目を大きくして楽しんでくれた」と笑う。

 ボールだけでなく、ボウリングのピンのような「クラブ」やリングなど様々な物を器用に操るのがジャグリング。お手玉やけん玉もその一種だ。競技人口は増え、フランクルさんが名誉顧問を務める日本ジャグリング協会は、国内の愛好者を4万人と推計する。

 基本はボールを使った技。ボールを投げたり捕ったりする一つ一つの動作は簡単だ。しかし、タイミングをずらして複数の動作を組み合わせるのが難しい。フランクルさんは、「同時に二つ以上のことに集中しなければならないので、すごく頭を使う」と話す。一方、心を落ち着かせる効果もあるようだ。数学の研究で疲れた時、ボールで練習を始めると、頭の中がすっきりしてくるのだという。

 ジャグリングと脳の関係について、認知症に詳しい群馬大学医学部教授の山口晴保さんは、「ボールを上手にコントロールするため、視覚や触覚、空間認知など、脳の様々な部分を使うことになり、良い刺激になる」と話す。さらにリズミカルな運動を続けることで、脳内に心を穏やかにさせる「セロトニン」が増え、気分が落ち着いてくるのだという。

認知症予防にも

 ジャグリングのこうした効果は、認知症予防にも役立ちそうだ。「ただ、1人でやっても効果は薄いと思う。例えば、お年寄りがお手玉をすれば、脳を使うだけでなく、人からほめられたり、周囲との会話が増えたりもする。楽しみながら脳を使うことが重要」と話している。

 フランクルさんも、多くの人とのコミュニケーションのきっかけになることがジャグリングの魅力だという。

 脳への効果はお手玉でもあるようだが、やはりジャグリングにも挑戦したい。でも、なんだか難しそう――。

 日本ジャグリング協会理事長の鶴見哲也さん(28)は、「60歳から始めてもできるようになります」と断言する。様々な技があるが、最も基本的な「3ボールカスケード」なら、最短で1週間でできるようになるそうだ。ただ、独学より各地にあるジャグリングサークルで、できる人のまねをするのが近道だという。

 20歳でジャグリングを始めたフランクルさんも、「僕には絶対できない」と当初は思ったそうだ。「先を急がず、繰り返し練習すれば大丈夫」と話している。(小山孝)

「3ボールカスケード」に挑戦…ボールは同じ高さに

 【ボール1つで】右手にボールを持ち、頭を越える高さに投げ上げ、左手で捕る。今度は左手から右手へ。ボールは同じ高さに上げるように。

 【ボール2つで】左右の手にボール(A、B)を持ち、右手でAを投げる。Aが最高点を過ぎて落ち始めたら左手でBを投げる。その際、落ちるAの内側を通るように投げる。左手、右手の順で捕る。慣れてきたら左から投げる。

 【ボール3つで】右に2つ(A、C)左に1つ(B)持つ。Aを投げ、落ち始めたらBを投げ、空いた左手でAを捕る。Bが落ち始めたら右手に残したCを投げ、右手でBを捕る。Cが落ち始めたら左手のAを投げ、左手でCを捕る。これを繰り返す。

 日本ジャグリング協会のホームページ(http://www.juggling.jp/)では、動画でジャグリングを見ることができる。

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