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(上)「肌を磨き」美しさ維持

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医療ルネサンス 小山フォーラム

 「美容と健康」をテーマに、医療ルネサンス小山フォーラムが10月24日、栃木県小山市立文化センターで開かれた。

 アンチエイジング(抗加齢)医療が専門の形成外科医・宇津木龍一さんが、「45歳からの肌と体の老化を防ぐ10か条」と題して基調講演。続いて、田中秀一・読売新聞東京本社医療情報部長との対談で、老化の予防や治療を通じて心の若さを保つ方法などについて意見交換した。

 【主催】読売新聞社
 【後援】栃木県、小山市、栃木県医師会、小山地区医師会

[基調講演]形成外科医、クリニック宇津木流(東京都千代田区)院長 宇津木龍一さん

 
うつぎ・りゅういち 北里大医学部卒。米テキサス大などに留学し、美容医学を学ぶ。2007年、アンチエイジング(抗加齢)医療専門の形成外科クリニックを開業。日本美容外科学会理事など。55歳。

 顔が老化したと感じると心も老化し、生活が消極的になってしまいます。年齢を重ねながら、はつらつとした人生を送るためには、顔の若々しさを保つことがとても大切です。

 顔の若々しさ、美しさを考える上で重要なのは、肌の美しさです。目や鼻、口などの形を変えなければいけないと思う人が多いが、そうではありません。肌を美しくすることで、顔は本当にきれいになります。

 「卵に目鼻」とはよく言ったもので、余計な影がないのが美しい顔です。肌にしわや凹凸、たるみなどの影がなく、色むらがないと、顔は美しく見えます。

 人間は25歳を過ぎると、肌の弾力を保つ成分のコラーゲンが、毎年1%ずつ失われていきます。現時点ではこれを止める方法はありません。肌の弾力がなくなると、顔をしかめたり笑ったりしてできる皮膚の折り目の跡が消えにくくなり、それが、しわやたるみになります。

 コラーゲン入りの食品を食べても、顔の皮膚のコラーゲンを補うことはできません。年齢とともに表情筋が硬くなって縮むことも、しわの原因の一つです。

 美しく年をとるキーワードは「肌を磨くこと」です。日頃の正しい手入れとアンチエイジング医療の手助けで、肌に張りを作り、色むらをなくすことができます。レーザー治療などで、しみは簡単に取ったり、薄くしたりできます。

 日本では、大企業の社長でも、しみだらけの顔の方が珍しくありませんが、欧米からは文化的に遅れているとみなされます。

 日頃の肌の手入れでは、乾燥と刺激から肌を守ることが基本です。ところが、正しい手入れ法を知らず、肌を傷めている人が多いのです。約200人の日本人女性の肌を調査したところ、基礎化粧品をつけ過ぎている人ほど肌が荒れていました。

 これまでは、顔を丹念に洗って汚れや皮脂を落とし、オイルやクリームで保湿するのが良いとされてきました。しかし、クリームなどは、肌本来の保湿成分の代わりにならないことが今はわかっています。化粧品は化学物質であって、様々な種類のものを顔につければ、悪い影響が出るおそれもあります。顔は洗い過ぎず、肌本来の保湿成分を保つことが一番です。

 老化でまぶたが下がり、前が見えにくくなる眼瞼(がんけん)下垂は、頭痛や肩こりなどの原因になります。気持ちも落ち込みますから、症状がひどい場合は、まぶたを上げる手術を受けることをお勧めします。

 しみやしわをとるアンチエイジング医療を受ける場合は、慎重に医師を選ぶ必要があります。大学に専門医を育てる仕組みがまだなくて、医師が各自の力で技術を習得しているため、ほかの診療科以上に技術差が生じやすいのが現状です。どのような専門知識を持っているかなどに注目して、医師を選ぶことがとても大切です。(2009年11月19日掲載の読売新聞から転載しました)

宇津木龍一さんの講演は3回に分けて掲載しています
(上)「肌を磨き」美しさ維持(2010年2月8日)
(中)治療で気持ち前向き / 基礎化粧やり過ぎ注意(2010年2月9日)
(下)洗顔 水だけでいい?(2010年2月10日)
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