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佐伯チズさんと宝田恭子さんが語る

イベント・フォーラム

(4)肩甲骨が大切

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読売新聞創刊135周年スペシャルフォーラム

美肌師:佐伯チズさん
1943年生まれ。外資系化粧品会社を定年退職後、エステティックサロンを展開。「佐伯式美肌塾」も開講し、現役エステシャンとして活躍する一方、講演会、執筆活動や雑誌、テレビ出演などで活躍中。
歯科医:宝田恭子さん
1956年生まれ。宝田歯科医院(東京・小岩)院長。日本アンチエイジング歯科学会常任理事、日本歯周病学会などに所属し、歯科治療と口元の美しさに着目し「くちびるエクササイズ」を提唱している。
 

 宝田:あごの下に手を当てて上唇、下唇を少し閉じて下さい。上の歯と下の歯を少し上げて、あごの下動きますね。ベロの付け根が、あごの下の軟組織とつながっていることを認識してもらいました。

 年を取ると、舌を出せば二重あご防止になる。これを私よりも前に50年もやっている人がいます。横から見るとフェイスラインがすごいきれいな方。プロスキーヤーの故三浦敬三さんです。筋肉をよく勉強していらっしゃるから、口元が一番老けることを知っている。50歳から、口元をどうトレーニングしようと自分で考えたそうです。「僕は老けたくないから、ベロを100回出した」と言う。出せないですよ、100回も。舌を出すことは、あごの下を鍛えることになる。

 佐伯:面倒くさい、時間がないっていう人が圧倒的に多いけれど、お風呂に入った時に習慣づけるの、今日はこれ、今日はこれって。右肩が下がっている人は、そっちを下にして寝ている人、そっちばかりに荷物を持っている人、ベッキーさんは奇数日は右で荷物を持って、右でかむそうです。偶数日は左、そういう風に意識することがきれいのもとです。

 隠しちゃだめ。出しなさい、隠すと汚く見える。隠そうとする人が圧倒的に多い。鏡の前で一人で女優するのよ。「どうよ」って、それがきれいのもとですよ。やってみるんですよ。チェックするの。私が一番こだわっているのは、肩甲骨。これが出るように私は磨きをかけている。

 宝田:太ももとふくらはぎ、おなかがでっぷりして脚が細くなると、段差で転んで骨折する。女性に圧倒的に多い。背筋を鍛えないといけません。肩を上に上げて肩甲骨と肩甲骨がくっつくぐらい回して、すとんと落とします。

 立川の老人会で講演した時、無記名で80歳以上の方に「10年後、男っぷり、女っぷりがよくて今の健康が得られたらどうしますか」って聞きました。男の人の中で5人が、「恋愛したい」と。恋愛対象が犬でも、猫でも、烏でも、何でもいいわけ。だれでもいいんですよ。男性の方が女性よりロマンチスト。男性は体力とか筋力、ホルモンが少なくなると如実に感じる。次に精神的老化が出てくる。女性はしぶといから出てこない。男性は体力がないと女性に見破られちゃうんじゃないかと思う。女性は別に閉経しようが、ファッションとかメイクとか頑張るだけ頑張る。男性はそこが衰えちゃう。

 佐伯:やろうという上を向く気持ちを持つことが大事。女性はメモってそのままじゃだめなのよ。

 宝田:骨の代謝は90日で行われる。生まれ変わる。証明写真でフルスマイルで笑って撮っておく。裏に何月何日と書いておく。3か月たったらまた撮る。年間4枚、シャッフルして親しい人に順番を当ててもらう。一つでも入れ替わっていたら、効果があったと、にこっと笑う。自分だけの「きれい通信簿」。そうしないと継続できない。1年間言われたことを続ける人はいないでしょ。写真を撮ることも継続の秘訣(ひけつ)になる。

 美人ダイアリーで心のぜい肉も落としてほしい。大人ですからその場では表現せずに、心の中で「このやろー」って思うことを書く。正直に書く。心の温度を下げて優しい言葉で言えばよかったなっていう反省がある。他人に優しくなれる。先に笑顔を出すのが勝ちなんですね。そのためにもこのトレーニングを。3か月たって書き終わったら捨てる。3か月目にまた新しい自分でスタートして頂けたらいいかな。

佐伯さんと宝田さんの対談は6回に分けて掲載しています
(1)鏡の見方には2種類ある(2010年1月22日)
(2)5年前に戻る方法(2010年1月25日)
(3)口元でわかる(2010年1月26日)
(4)肩甲骨が大切(2010年1月27日)
(5)更年期はこう、乗り切れ(2010年1月28日)
(6)保湿には何がいい? (2010年1月29日)
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