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佐伯チズさんと宝田恭子さんが語る

イベント・フォーラム

(1)鏡の見方には2種類ある

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読売新聞創刊135周年スペシャルフォーラム

 2009年11月23日に東京・文京区の東京ドームホテルで開かれた美肌師の佐伯チズさんと、歯科医の宝田恭子さんの対談「いつまでも艶のある人生を」の内容をご紹介いたします。

美肌師:佐伯チズさん
1943年生まれ。外資系化粧品会社を定年退職後、エステティックサロンを展開。「佐伯式美肌塾」も開講し、現役エステシャンとして活躍する一方、講演会、執筆活動や雑誌、テレビ出演などで活躍中。
歯科医:宝田恭子さん
1956年生まれ。宝田歯科医院(東京・小岩)院長。日本アンチエイジング歯科学会常任理事、日本歯周病学会などに所属し、歯科治療と口元の美しさに着目し「くちびるエクササイズ」を提唱している。

 

最高のアドバイザーは鏡

 佐伯:「(佐伯さんの)本持っているよ」と言う方が多いんですけど、持っているだけじゃダメなのよ。「佐伯さん好きよ」「ファンよ」と言ってくださるんですけど、人のこと「きれいね」と言っていてもしょうがない。自分がきれいにならなきゃ。(笑)

 宝田:私も、「チズラー」なんですよ。歯科医なので、「(佐伯さんの)歯茎、なんて艶(つや)っぽいサーモンピンクなの」と、テレビでご一緒した時に引き込まれてしまったんです。それで、先生の歯茎見たさに、インタビューしに行ったことから、チズラーなんです。

 
宝田恭子さん

 佐伯:「はなまるマーケット」に一緒に出たのが縁で、付き合いは6年ぐらい。先生は今53歳。きれいでしょう。でも、「きれいね」ってうらやましがっていたらダメなのよ。皆さんが今53歳で、「私、同じぐらいだ」と胸張って言える人なら合格だけれど。私は66歳ですよ。私は一切触っていないんです。ピアスの穴開けるのも嫌いなぐらいですから。私は年重ねてもつやつや。豊へんに色と書く、この艶があればきれいなんだから。みんなもっと艶を出そうよと訴えたい。きれいになるのに年は関係ないんだからね。

 宝田:そうなんですよ。うちの患者さん、トレーニングして笑顔がきれいになってくるとラッキーなことが続く。ナンパされた方もいるんですよ。私、空港で荷物を預けた時に、「失礼ですけどこの生年月日、合ってますか」と引き留められたことがあったんですよね。あと、ショップとかで、やたら若い服とか薦められたりすると、うれしくなるじゃないですか。それがうれしいこと。私も、「本当に整形してないんですか」って、年間50回ぐらい言われます。「どっか注射打っていないか」とか。

 
佐伯チズさん

 佐伯:それはありますよね。私の場合は、肌を触ってもいいですよって言うの。「触っていいのよ」って言うのはメスを入れていないから。私の顔は名刺代わり。

 一番頼りになるのは、鏡。最高のアドバイザーは鏡なの。顔を見るというのは、自分の肌をしっかりと見て、聞いて、問いかけること。顔には全部出てきています。皆さんの心の有り様。健康のカルテ。生きてきたすべての看板。鏡はみんな映してくれる。鏡はうそをつかない。恋人はきれいでもないのに、「きれい」と言ってくれる。でも、鏡は正直ですから、本当のことしか言ってくれない。

5年若返る 

 佐伯:鏡の見方というのを今日は簡単に二つだけやりましょう。きれいになるというのは、化粧をすることではないので、男性も女性も関係ない。きれいになるのに年は関係ないですから。

 はい、鏡をまっすぐ見て下さい。口角を見てほしいの。上がっているか、下がっているか。それから目尻。下がっているか、いないか。満足でも不満足でも自分の顔です。5年前は皆さん、もっときれいだった。今、目尻が下がっていましたけども、5年前どんな顔していたか。

 真上に鏡を持って行って下さい。上見て下さい。5年前です。きれいでしょう。5年前に戻りたいでしょ? では5年後はどうか。

 胸の下に鏡を置いて見て下さい。ひどいでしょう。なりたくないでしょう。他人事のように言っているけど、現実なの。だから今日、心を入れ替えて、意識を変えて下さい。

佐伯さんと宝田さんの対談は6回に分けて掲載しています
(1)鏡の見方には2種類ある(2010年1月22日)
(2)5年前に戻る方法(2010年1月25日)
(3)口元でわかる(2010年1月26日)
(4)肩甲骨が大切(2010年1月27日)
(5)更年期はこう、乗り切れ(2010年1月28日)
(6)保湿には何がいい? (2010年1月29日)
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