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(6)ストレス、あってもなくても…

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読売新聞創刊135周年スペシャルフォーラム

女優:仁科亜季子さん
1972年デビュー。NHKの大河ドラマなどで清純派女優として活躍。79年から芸能活動を一時休止し、99年に復帰。女優業のほか、がんに関する講演や啓発運動なども行う。
群馬大産婦人科教授:峯岸敬(たかし)さん
1977年群馬大医学部卒。海外留学などを経て、92年に日本内分泌学会の研究奨励賞を受賞し、2000年から現職。
聞き手:読売新聞編集委員 南砂(まさご)さん
1979年、日本医大卒。ベルギー国立ゲント大学留学。85年、読売新聞入社
 

 :仁科さんご自身はもう、38歳の数か月の闘病の後、大変な病後のご苦労はなかったんですか?

 仁科:いえ、いまだにあります。当時はC型肝炎のキャリア(感染者)にもなりましたし、あとは手術後の腸閉塞(へいそく)。やはり腸がくっつくということで癒着しましたし。ほかにも膀胱の動きが悪いとか、むくみとか、いろいろ悪いところがあるんです。

 :先生、この病気を克服された多くの人によく言われるのが、更年期症状みたいなものが早く出てくるということです。どうなんでしょうか。

 峯岸:更年期症状に関しては、卵巣を取っていらっしゃるので、すぐに出てくると思うんですが、外からホルモンを補充することによって解決できます。

パッチでホルモンを補充

 :仁科さん、すごく気を付けていることってありますか。

 仁科:あまりないですよ。甘いものもいただきますし、胃も切ったせいであまりたくさんはいただけないですけど。ただ、子宮と卵巣がないために女性ホルモンが出ないので、ホルモン剤を一時期飲んでいました。今はパッチを貼ってホルモンを補っています。

 あと、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすいということで、カルシウムなど多少のサプリメントも頂いています。その程度で、今は元気にしています。

 :がんだってストレスが関係あるというわけですけれども、ストレスを管理する術(すべ)はいかがなものでしょう。

 峯岸:そうですね。僕自身は自分の趣味を持つようにしていて、それでストレスを発散する。一方で、ストレスのかからないような仕事はあまりおもしろくない。

 ストレスと仕事のやりがいというものは常に表裏一体なものです。逆に、ストレスがまったくないとボケますので、一定のストレスは必要です。大きなストレスをどこかで発散したいなら、なんでもいいと思うんです。カラオケでもいいし、運動でもいいし。確かに過剰なストレスは胃にも悪いし、体全体にも影響を及ぼしますので。

 :会場のみなさまからも質問をお受けしたいと思います。

会場からの質問に答えて

 Q:うちには女の子が5人いまして、ワクチンは大学病院で受けないといけないんでしょうか。一般の婦人科にはあまりない気がするんですが。

 峯岸:まだ承認が終わったばかりなので、徐々に整備されていくと思います。大学である必要はないですし、3回打たなければならないので、やはり最寄りの医療機関でワクチンを持ってるところでやっていただければいいと思います。

 Q:私の友達も免疫療法をやっていて、それでも残念ながらダメだったんです。それは、がんになってからやったんですよね?

 仁科:はい。退院してから先生が勧めてくださって、保険がきかないけれども、月に1回、点滴を受けに行きました。あと、友達がいいよという民間療法もいろいろやったように思います。

 Q:さきほど仁科さんがホルモンの補充パッチを貼ってらっしゃると言っていましたが、やっぱり更年期になって生き生きするためにはホルモン補充したほうがいいのでしょうか。

 仁科:更年期症状は人それぞれで、うつになったり、体がカーッと熱くなったり。私は38歳でそれまで活動的だった卵巣を突然とってしまったので。卵巣があっても、だんだん年をとると卵巣の機能が低下してきますから、それによって更年期障害が起きます。

 やはりご自分で先生に相談されてはいかがでしょうか。治療方法も、飲む薬やパッチや注射とかいろいろあります。とても快適になることは確かだと思いますから、もしもつらい思いをなさっているんだったら、相談なさって補充されてもいいと思います。

 :ありがとうございました。毎日を生き生き過ごすためのたくさんのいい教訓があったように思います。ぜひ、記憶が生々しいうちに、ご家族やご近所の方などにお話しください。今日はどうもありがとうございました。

仁科さんの講演は6回に分けて掲載しています
(1)偶然がんが見つかって(2010年1月14日)
(2)がん告知に夫が倒れた…(2010年1月15日)
(3)「これ、あっこちゃんの敵だよ」(2010年1月18日)
(4)男の子が「女性って偉大ですね!」(2010年1月19日)
(5)初体験前にワクチン接種を (2010年1月20日)
(6)ストレス、あってもなくても…(2010年1月21日)
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