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漫画家 西原理恵子(さいばらりえこ)さん 45

一病息災

[漫画家 西原理恵子さん]夫のアルコール依存症(3)専門病棟入院、家族が支えに

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 離婚後、西原さんは突然涙が止まらなくなったり、動悸(どうき)が激しくなったりする症状に苦しみ始めた。一時、漫画も描けなくなり、近所の精神科のクリニックでうつ病と診断された。アルコール依存症患者の家族としてのストレスが限界に達していた。

 それでも愛する人を嫌いにはなりきれず、離婚後も連絡は取り合っていた。大事な家族を失って初めて、自分の問題に気づいた元夫の鴨志田穣(かもしだゆたか)さんは、「今度こそ本当に酒をやめたい」と繰り返すようになった。何度も約束しては破ってきた言葉だから信用できない。だが、10回目の吐血後、西原さんが通うクリニックを紹介すると、初めて自分から治療に通い始めた。

 その後も酒を飲んで何度か倒れ、とうとうアルコール依存症の専門病棟に入院した。

 入院中、支えになったのは家族の見舞いだった。病棟の仲間のことを、取材報告のように生き生きと語る姿に、西原さんは、出会ったころの夫が戻ってきたと感じた。

 「治っていくのを見て初めて、彼は病気だったんだってわかりました。性格や意志の弱さのせいじゃない。病気がひどいことをさせていたと気づいたんです」

 家族の優しい時間が戻ってきた。そんな時、1年前に手術した鴨志田さんのがんの再発が判明した。

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sokusai_117

 
 

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