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作家 絲山秋子(いとやまあきこ)さん 42

一病息災

[作家 絲山秋子さん]躁うつ病(4)今はうまくつきあえる

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 2001年夏に住宅設備機器の会社を辞めた後、小説を文学賞に応募し始めた。何本目かの「イッツ・オンリー・トーク」でデビュー。今では芥川賞作家として、常に連載を抱える。たまに調子を崩すが、「(そう)うつとはうまくつきあえるようになり、徐々に薬の種類や量も減りました」。

 今年9月、首の右側にできた神経鞘腫(しょうしゅ)の摘出手術を受けた。小豆大の異物に気づいたのは6年前だが、5センチほどに膨らんできたため、医師に診せた。手術は難しく、声がれや嚥下(えんげ)障害が残るかもしれないと聞いたが、「放っておいて悪くなるよりまし」と、受けることにした。幸い後遺症はほとんどなく、徐々にだが快方に向かっている。

 自分の病気については、以前から包み隠さず語ってきた。精神疾患は特に、社会的な偏見が根強いが、小説の題材にも当たり前に使う。自身のホームページでは、神経鞘腫も含め、治療の経過や日々の体調を詳しくつづる。

 「公表しておけば、周囲に事情をわかってもらえて都合がいい。それに、病気の人が私のことを知って、『あの人のような例もあるのか』と、前向きな気持ちになってくれたら、と思っているからです」 (文・高梨ゆき子、写真・冨田大介)(次は、音楽評論家・湯川れい子さん)

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