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日野原重明さんが語る

イベント・フォーラム

(2)「葉っぱのフレディ」で、カーネギーホールの舞台に

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読売新聞創刊135周年スペシャルフォーラム

語り手:聖路加国際病院理事長 日野原重明さん 98歳
1911年山口県生まれ、1937年京都帝国大学医学部卒業、41年聖路加国際病院の内科医となる。1998年、東京都の名誉都民、99年文化功労者、2005年、文化勲章を受章
聞き手:読売新聞編集委員 南砂(まさご)さん
1979年、日本医大卒。ベルギー国立ゲント大学留学。85年、読売新聞入社

 

 :内科の医師として、病院の経営者として現役のお仕事。

 それ以外にも先生は80歳をすぎてからでしょうか、「葉っぱのフレディ」 という劇を作家として書かれたり・・・

 日野原:88歳のときです。子どもたちが50人くらい出るものですから、夏休みしかできませんでした。あれは、葉っぱが若葉から緑になり紅葉して最後に落ち葉になる。しかしその落ち葉の中の水分と栄養が根から吸収されまた新しい命が生じるという命のストーリーです。人間も同じで、年をとり亡くなったがその後どうなるかという輪廻(りんね)の思想で、アメリカの教育学者が子どもむけのストーリーをつくったのですが、私はこれをミュージカルにしたほうがいいと出版社に伝えました。すると、「先生、脚本を書いてくれますか」といわれ、「私は医者だからそんなことはできない」と答えました。3度目に頼まれたときに、やることを決め「葉っぱのフレディ」ができました。専門家に作曲を頼み、振り付けをしてもらい10周年になります。来年の8月には、アメリカのカーネギーホールで私もお医者さんの役で舞台に立つ予定です。

 6000万の募金が必要なんですが、日本に22万のお医者さん、看護師は60万人です。1人の看護師さんに100円出してもらったら6000万円集まるということです。私の講演には1人100円出してください。

 :先生は本当に色々なことを考えていらっしゃるんですね。確かにミュージカルにすると大変なお金がかかりますよね。せっかくいい作品ですからみなさんに見ていただきたいですね。

 日野原:命のストーリーですからね。命というのはどれほど大切なものなのか家族全員で見ていただきたい。10歳の子どもが手紙をくれました。「ミュージカルを見てから私は道に落ちている葉っぱを踏まなくなりました」と書いてありました。

 :やっぱり命の大切さを単に教壇から教えるというのではなく劇を見るということから子どもは受け入れるのでしょうね。

 日野原:ええ。お母さんからも手紙が来ました。「家のそばに大きなけやきの木があるのだけれど、家に葉っぱがおちてきて仕方ないから切ってほしいと思っていましたが、ミュージカルを見てからは、葉っぱを堆肥(たいひ)にして使うようになりました」というふうに書いてありました。

日野原さんの講演は6回に分けて掲載しています
(1)ただ一つのバラとして自分を大切に(2009年11月24日)
(2)「葉っぱのフレディ」で、カーネギーホールの舞台に(2009年11月25日)
(3)10歳の子どもに命の授業 聴診器を使ってみる(2009年11月26日)
(4)運動を止められたら、ピアノを練習(2009年11月27日)
(5)食事は1日1300キロカロリー(2009年11月30日)
(6)生活習慣病は自分で治す(2009年12月1日)
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