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高齢者の性・ブログ

yomiDr.記事アーカイブ

珍しくない高齢期の不倫

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 反響のお便りで、実はとても多かったのが、不倫関係でした。新聞では書きづらかったもので、ここでご紹介します。

 実は、このブログに掲載された手つなぎの写真も不倫カップルです。

 男性(60)側は、更年期以降、妻に拒否されて約10年間性生活がなく、同じ年の女性は熟年離婚でシングル。男性は、妻から「家に問題を持ち込まなければ遊んでいいわよ」と言われ、付き合い出したと言います。妻は専業主婦で、離婚は求めていないそうです。

 女性は、結婚していたころ、夫とは仕事や子育ての忙しさで会話もなくなり、「自分が我慢するのが当たり前の夫婦生活だった」と言います。「同年代の女友達は、具合が悪くて寝ていると夫に『おれの飯どうするんだ』と言われたり、更年期のつらい時に何も気遣ってくれなかったりと、夫と心が離れている人ばかり。私たちの年代で妻として満たされてる人がいるのでしょうか」

 それに比べ、離婚後の男性との関係は、「子育ても終え、社会的な責任を果たした後なんだから、自分の欲望に忠実になってもいいはず。結婚時には言えなかった、『こういう風にして』とか『そういうのはいや』という要求をはっきり言えるようになった」と、ずいぶん充実感を感じているそうです。

 男性は「セックスは女性を喜ばせることが大切」と参考書を買い込んで研究し、自身でも「二人のラブラブの記録」を執筆中。二人とも、「家庭を壊さなければ、この年齢になって、生きる喜びにつながる欲求を我慢することはないのではないか」と口をそろえます。

 不倫関係の反響を読むと、男性側は専業主婦の妻がいて、女性側はシングルという方ばかりでした。妻の心のうちはわかりませんが、感づいていたとしても、生活費の確保などのために、我慢したり、割り切ったりしている人も多そうです。

 30年来の不倫になります。週2、3回愛し合い、今も週1回は必ず愛し合います。彼は奥さんとどうかはわかりませんが、旅行などはよく行っているようで、相変わらず優しい夫だと思います。私は性交痛はなく、反対に快感が増えてきました。年齢は関係ないと思います。最後には茶飲み、酒友達で一緒にいられるだけでも幸福かなと・・・。(妻がいる69歳の男性と交際する61歳の離婚シングル女性)

 私はセックスは想定外でしたが、彼はそれでは満足できなかったようです。性とは男女が身体に触れ合うことによって、互いに相手を慈しみ、また自分も癒やされる行為ではないかと思うのです。夫亡き後、今までセックスなんて考えもしなかった私ですが、体験によってやはり、高齢者にとってのセックスについて考えてみたいと思いました。(妻のいる男性と交際する69歳の女性)

 日本性科学会の熟年シングル(40~70歳代)の調査でも、「交際相手に配偶者はいるか?」という質問に対し、「いる」と答えた人が女性では53%、男性では21%いました。反響特集でも書いたラブホテルでも、高齢男性と随分年下の女性のカップルが目立つようです。高齢期で珍しくなくなっている不倫関係。あなたはどう考えますか?

 
 

 

 岩永直子 社会部で警視庁、厚生労働省担当を経て、2009年6月から医療情報部。1面の年間企画「長寿革命」も担当している。趣味は居酒屋巡りとダイエット。

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岩永直子

読売新聞 医療部記者

39歳、夫と二人暮らし

趣味は居酒屋巡りとダイエット

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40件 のコメント

義姉が受けた嫁外交渉

うらはらのやさしさ

 義姉は36歳で義兄と突然死別しました。悲嘆に暮れて、今にも電車に飛び込むのではないかと心配でした。 その時、義父の麻雀仲間が彼女の勤め先に来て...

 義姉は36歳で義兄と突然死別しました。悲嘆に暮れて、今にも電車に飛び込むのではないかと心配でした。
 その時、義父の麻雀仲間が彼女の勤め先に来て、経理の仕事を理由に義姉に優しい言葉を掛けてくれたのだと思います。後で分かったのですが、優しさと辛さにまどい、義姉は計理士と体の関係をもったのです。
 義父はうすうす二人の関係に気づき、私の妻にそれとなく会社に残っていないか見に行かせました。会社には誰も残っていませんでした。義姉はその人とホテルにでも行っていたのでしょう。
 ところが、義姉の息子が万引で捕まり、「自分がふしだらな生活をしているので、息子が非行に走ったのでは」と反省し、妻に泣きながら「誰かに本当のことを言わないと、彼から離れることが出来ない」。妻のショックは義姉より深かったようです。
 夫と死別した女性に言い寄る男は多いと聞きます。「喪服を身にまとったあなたの姿は、お気の毒で僕の胸を締め付けます。お寂しいでしょう、お慰めできるのは‥」と肉体関係を迫ったと想像します。
 敏々達也さんも同じようなケースではないでしょうか。敏々達也さんの奥様は、何の落ち度もないし、敏々達也さんに不満も持っていらっしゃらないでしょう。今は平常心で毎日あなたと楽しく生活しているはずです。

>ただ困ったことに、彼女は我々の事を友達に話したくて仕方がない様なのです。
なぜあなたは困るのですか。「5時間も性を放たないで女性が絶頂に達し逝きっぱなし」と、おのろけを言う方が困ることはないでしょう。

 私は奥様が、旦那様の嫁外交渉を知らずにいることの哀れさを気の毒い思います。義姉のように、我が身に大変なことが起こらない限り嫁外交渉は止まないでしょう。

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 ここの「高齢者の不倫問題」にコメントがたくさんあります。皆さん関心があるからです。 記者さんは、高齢者で不倫をしている人が多いと言います。 投...

 ここの「高齢者の不倫問題」にコメントがたくさんあります。皆さん関心があるからです。
 記者さんは、高齢者で不倫をしている人が多いと言います。
 投書する人が多いと言うだけで判断するのはどうかと思います。
 私にも不倫して見たい願望は確かにあります。しかし、現実はそう簡単に相手が見つかることも少ないでしょうし、高齢者のナンパも少ないでしょうし、誘いに乗る高齢者は特定の方でしょう。
 去年4月11にねこさんが、68歳のご主人が74歳の女性とお付き合いしている、しかも、肉体関係がないと断言しています。それでもねこさんはうつ病になられたそうですが、茶飲み友だちも不倫でしょうか。
 私の妻は、女子校だったので、男性の友人が全くいません。話す相手はしごと関係で、一緒にお茶を飲むこともあり、男性と話をした日は喜々として男性との話をしてくれます。私以外の男性の趣味や行動、、考え方、生きてきた道のりなど全て違っているのでとても新鮮のようです。
 先日も手相を見てくれたそうで、長生きしますと言われ喜んでいました。私は手相や姓名判断、星座などに全く興味がありませんが、彼女を私の考え方に縛ることはいけないと思っています。

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人生2度あるならば

埼玉のシニア

つんちゃんのコメントにドラマを感じました。 よくぞコメントをくれました。 伴侶がある身で有りながら他の人が好きになる、、、これは昔からあるドラマ...

つんちゃんのコメントにドラマを感じました。

よくぞコメントをくれました。

伴侶がある身で有りながら他の人が好きになる、、、これは昔からあるドラマです。

物語とすればこの関係にロミオとジュリエット的な筋書きとか、君の名は のような人間関係に発展するとか、色々なストーリーに成りますが、現実はどちらかが退くことが多くつまらない泣き寝入りの人生がほとんどです。

しかしつんちゃんの愛慾はこれがほんとの愛だと思わざるを得ません。

もちろん反対の考え方もありますが、私は愛を突き詰めればこれが人間の生き方なのだと考えます。

どうか、家庭を持つ身の関係ですが、最後まで内密の関係を続け、墓場の中まで誰にも言わず愛を貫いてください。

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