女優 愛華みれ(あいかみれ)さん 44
一病息災
[女優 愛華みれさん]悪性リンパ腫(2)舞台降板 立ち向かう覚悟
昨年2月、受診した耳鼻科医に「リンパ腫の疑いがある」と言われ、約2週間が過ぎた。「放っておいたら治るんじゃないか。それとも死んじゃうのかなぁ」。病気について調べようと思ったが、怖くてできなかった。
舞台終了後の3月3日、意を決して、耳鼻科医に電話をすると、癌研有明病院(東京都江東区)を紹介された。
「病院名を聞いてたじろぎました。だって『癌』って付くでしょ。やっぱりがんなんだって思いました」
2日後、同病院で検査を受け、「悪性リンパ腫」と診断された。だが、まだ4月のミュージカルの舞台には立つつもりだった。
主治医に「通院で抗がん剤治療を受けたい」と相談したが、「体力的に大変だし、日本では例がない」と入院するように言われた。
10日間ほど、通院で精密検査を受けたが、自分でもだんだん「舞台は無理なんじゃないか」と思い始めた。
「この先、どんな治療を受けることになるか分からないのに、舞台に立つのは無責任だ。代役を立てるなら早い方がいい」
3月21日、病気を公表し、降板を決めた。「病気のことは事実として受け止めるしかない。私は必ず治る」。病気に立ち向かう覚悟を決めた。
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