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(2)腰や肩 休憩時にほぐす

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 運転姿勢が正しくても、移動が長時間、長距離に及ぶと、やはり筋肉が緊張して疲労物質がたまったり、車の振動が腰に悪影響を与えたりして、腰痛と肩こりは起きやすくなる。どうしたらいいのだろう。

 対策として、福島県立医科大学整形外科教授の紺野慎一さんは、〈1〉休憩の際に5分程度のウオーキングをする〈2〉両手を組んで上方に伸びをする〈3〉ベンチなどに腰掛けて、お辞儀をするように上体を倒し、逆に後ろにそらせる――などの動作で腰や背中、肩の筋肉をほぐすよう勧める。

 「中でもウオーキングには、運転中にほとんど動かさなかった足の血行を促進する効果もある。同時に、外の空気をいっぱいに吸って気分転換を」とアドバイスする。

 それでもすっきりしなければ、鎮痛薬入りの湿布を首の根元か腰にはるといい。カプサイシンやフェルビナク、インドメタシンなどの痛み止め成分が多く含まれるものほどよく効くという。氷などで冷やしたり、冬ならカイロで温めたりするのも効果がある。

 脳には本来、体に痛みの刺激が加わった際に、脳内で麻薬のような物質を作り、痛みが大きくなり過ぎるのを防ぐ働きがある。だが、何らかのストレスがあると、そうした働きが邪魔され、痛みがどんどん大きくなることが最近の研究で分かってきた。

 ドライブ中も好きな音楽や、香り、食べ物に加え、ウオーキングなどの適度な運動でストレスを解消するよう心がけることも重要だ。

 一方、肩こりは、過去のけが、高血圧、首・肩の病気、椎間板(ついかんばん)の老化なども原因になる。このため、紺野さんは「短距離の運転でもつらい肩こりを感じるようなら、整形外科を受診してもらいたい」と呼びかける。

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