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「拉致家族会」元代表 横田滋(よこたしげる)さん 76

一病息災

[「拉致家族会」元代表 横田滋さん]血液の難病(3)30年間絶えずストレス

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 血液の一部を取り換える治療の効果が表れ、病状は回復に向かった。

 ただし、血小板が減って、出血しやすくなる血液の難病「血栓性血小板減少性紫斑病」は、再び症状が悪化することがあり、治療は続けられた。

 「もともと、現実を早く受け入れることができる性格なので、動揺はしませんでした。まずは体を治すことが大切だと、自分に言い聞かせました」

 病気の原因は明らかではないが、数年前から脳梗塞などを予防するために服用していた薬の副作用の可能性があった。だが、ほかにも要因が考えられた。

 中学1年だった長女めぐみさんが1977年、下校途中に行方不明になって以来、気が休まる日は1日もなかった。真っ暗な新潟市の海岸を懐中電灯で照らして探し回った、あの夜の光景は、胸に深く刻み込まれたままだ。

 その後、北朝鮮による拉致の疑いが濃くなり、街頭で支援を訴えたが、「でっち上げだ」と中傷する声もあり、心を痛めた。2002年の日朝首脳会談で死亡情報がもたらされ号泣した。「そんなストレスが体に影響したのでしょう」と妻の早紀江さん(73)。

 幸い、病状は安定して、約50日後に退院した。

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