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演歌歌手 宮路オサム(みやじおさむ)さん 62

一病息災

[演歌歌手 宮路オサムさん]急性膵炎(2)点滴がジョッキに見えた

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 入院の翌日、ベッドで目をさますと、医師から「峠は越えましたよ」と告げられた。重症の急性膵炎だった。膵臓が消化液の膵液で、自分自身を溶かす病気だ。

 「私の場合、半分とけて肝臓にも炎症が広がり、妻は『生存率は50%』と医師から言われたそうです」。6割溶ければ大手術だったが、何とか手術なしで済んだ。「でも、また火が燃え上がるんじゃないかと、1週間くらい生きた心地がしませんでした」

 原因は酒の飲み過ぎ。膵臓に負担をかけ過ぎたためらしい。治療は、膵臓を絶対安静に保つため、口からは水も食べ物も入れないことだ。入院当初は点滴のみだった。

 「実は私はアルコール依存症だったようで、入院中はひどい幻覚に悩まされました。半狂乱に近く、病院側が気をつかって、見舞客に『もう退院されました』とウソをついてくれたほどです」

 点滴のビンがビールジョッキに見えて、針をはずして飲もうとしたり、そのビンを使ってマジックショーをやったり。「ベッドにベルトで体を固定された時は、飛行機に乗ったつもりになり、乗務員に見えた看護師に『この飛行機、どこ行くの』なんて聞いたのを、自分でも覚えています」

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sokusai_117

 
 

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