タレント 坂上二郎(さかがみ じろう)さん 73
一病息災
[タレント 坂上二郎さん]脳梗塞(3)「飛びます」のために
ゴルフ場で脳梗塞(こうそく)を起こし、救急車で運ばれた先は、一緒にプレーしていた医師が院長を務める東京のかかりつけ病院だった。50分ほどかかったが、その場で病院を探して時間を費やすより、早く、適切な治療ができると医師が判断したためだ。
「入院2日目から数日間は、意識がもうろうとしていて、あまり覚えていないんです」
CT検査で、脳梗塞のダメージは脳のかなり広範囲に広がっていることが分かった。もう少し広がっていたら、手術が必要な状態だった。脳の血管に詰まった血の塊を溶かすための点滴が続いた。
「寝たきりの間も、看護師さんたちが私に話しかけ、手足を動かしてくれていたようです。最初の1週間で頭や手足を使わないと、症状が固定してしまうことが多いためで、このような適切な看護のおかげで今の私があります」
入院1週間目から、リハビリが始まった。幸い、足には大きな影響はなかったが、左手が思うように動かない。でも、どうしても回復させなければならない理由があった。
「『飛びます、飛びます』。これができないと、坂上二郎じゃなくなっちゃいますからね」
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脳梗塞(3)「飛びます」のために |
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