西村詠子さんに聞く(下)穏やかな最期 仲間に後を託して

消化器外科医で自らも胃がんを患っていた西村元一さんは、念願だったがん患者支援施設「元ちゃんハウス」のオープンから半年の今年5月31日、58歳でこの世を去った。ヨミドクターの連載は、「元ちゃんハウス」での患者同士の情報交…
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消化器外科医で自らも胃がんを患っていた西村元一さんは、念願だったがん患者支援施設「元ちゃんハウス」のオープンから半年の今年5月31日、58歳でこの世を去った。ヨミドクターの連載は、「元ちゃんハウス」での患者同士の情報交…
胃がんを患う消化器外科医として、自らの闘病をヨミドクターのコラムでつづってきた西村元一さんが、5月31日に58歳で亡くなった。がん患者と医療関係者らが交流する「元ちゃんハウス」を金沢市内に開くために奔走した西村さんは、…
医療者の説明では足りない元ちゃんハウスには、「同じような病気の方の話が聞きたい」「こんな時、他の患者さんはどんな工夫をしているのか教えてほしい」などと言ってこられる方が結構います。病院では治療に関することなどをアドバ…
一昨年3月に病気が見つかり、気がつけば2年を過ぎていました。その間に抗がん剤治療、手術、放射線治療、さらに免疫治療まで、できそうな治療はだいたい行いました。後悔がないといえば嘘(うそ)になりますが、当初の病状から考…
抗がん剤治療の進歩治療の進歩は、患者にプラスばかりをもたらすわけではないと講演でも話すようにしています抗がん剤治療には、副作用は当然ながら、ある程度つきものです。脱毛、味覚障害、白血球減少等、さまざまなものがあり、…
元ちゃんハウスのフロア。珪藻土の壁と木で温かみのある空間にしています昨年の12月1日に『病院でもなく家でもなく、ゆっくりできて誰かが話を聞いてくれたり、もしくはひとりにもさせてもらえたりするような場所』を目指した元ち…
色々お参りに行った時にお守りを集めています‼これで闘病の気合いを入れます病気が見つかる前、大腸がんの治療は基本的にはエビデンス(科学的根拠)に基づいた標準治療の順守を基本として、年齢や生活状況、そして患者・家族の思…
元ちゃんハウス1階で、がん体験を語る筆者(左)ら患者たちと傾聴するメンバー。誰かに聞いてもらうことでスピリチュアルケアにも通づる一昨年の3月26日に肝転移、リンパ節転移を伴う根治が難しい胃がんと診断され、その後、標準…
消化器外科の専門医である私は、完治が難しい進行性胃がんと診断されてから手術、抗がん剤治療、放射線治療などを受け、小康状態と悪化の繰り返しで現在に至っています。そして闘病の傍ら、仲間と共にがん患者が地域で安心して生活して…
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