もしも身近な人の自傷に気づいたら

孤独な対処法自傷とは、自殺以外の目的から自らの身体を傷つける行為を指します。典型的な自傷としては、リストカット――前腕を刃物などで切る行為――がよく知られています。自傷は、多くの誤解と偏見にさらされている行動です…
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孤独な対処法自傷とは、自殺以外の目的から自らの身体を傷つける行為を指します。典型的な自傷としては、リストカット――前腕を刃物などで切る行為――がよく知られています。自傷は、多くの誤解と偏見にさらされている行動です…
薬物事件報道ガイドライン今年の1月末、私は、薬物依存症の当事者や家族、支援者とともに、厚生労働省の記者クラブでメディア関係者に薬物事件報道ガイドラインを提案させていただく機会を得ました。この活動に参加したのは、昨…
危険ドラッグ騒動2011年から3年ほど、私の外来は、連日、多数の危険ドラッグ依存症患者でごった返していました。まるで学校の健康診断のような勢いで次々に診察をこなしながらも、私は、患者が示す症状や薬物渇望の激しさにしば…
相模原事件の最終報告書去る12月8日、「相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チーム」(以下、検証・検討チーム)の最終報告書が公表されました。この報告書では、事件の再発防止策として、「措置入…
――具体的に薬物依存症の患者さんがどのように回復していくかを教えてください。松本先生は、依存症の人をグループワークで治療するプログラム「スマープ(SMARPP)」を開発されましたね。 「スマープで治るわけじゃないので…
――これまでのお話で、薬物依存症は厳罰主義では回復しないということがよく分かりました。とすると、私たちは、どう報道すべきで、警察はどのように容疑者に対応すべきなのでしょうか?日本では薬物は違法ですから、犯罪は犯罪とし…
病気で苦しんでいる人には支援の手を差し伸べる――。良識ある社会人なら当然のこの態度が、なぜ薬物依存症の患者にはなかなか発揮されないのだろう。先月末、覚醒剤取締法違反(使用)でミュージシャンのASKA氏が逮捕(12月19…
ピアスやタトゥーも自傷?私はこれまで研究してきたテーマの一つに、リストカットなどの自傷があります。自傷とは、自殺以外の意図から自分の身体を傷つける行為を指し、しばしば依存症のように頻度や程度がエスカレートします。なお…
誤解されている病気今年の5月、ある著名人が覚せい剤取締法違反で逮捕されました。その際、その人が逮捕される際に麻薬取締官に言った、「ありがとうございます」という発言が、マスメディアのあいだでちょっとした話題になったのを…
私は薬物依存症の治療や研究を専門とする精神科医ですが、実は、昨年度までのおよそ10年間、自殺予防に関する研究や啓発の仕事もやっていました。だからというわけでもないですが、今回は、わが国の自殺対策の進歩と課題について…
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