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[ロンドン写真展報告] ダウン症の人たちのポジティブな生き方に感動

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写真家 名畑文巨(ヨミドクター連載「いのちは輝く」)

6日間で約800人が来場してくれました

 「美しい人々のなんて感動的で詩的な写真たちでしょう」――。5月16日〜21日、私たちがロンドンで開催した「世界の障害のある子どもたちの写真展」プロジェクトの第1回「ポジティブエナジーズ」を訪れた人の言葉です。サウスバンクのギャラリーオクソに展示した作品群は、ダウン症の人たちと家族の生き生きとした姿を伝えています。

会場となったロンドンのGallery@Oxo(ギャラリーオクソ)

 

 私の仲間は、英国人写真家のリチャード・ベイリー、フィオナ・イーロン・フィールドの2人です。イーロン氏は出生前検査によりダウン症とわかったうえで産むことを決めた妊婦のポートレートを、私は日本、英国、ミャンマー、南アフリカ共和国など世界各国のエネルギーにあふれた子どもたちの写真を、ベイリー氏は成人して様々な職業につき自立している姿を撮影した作品を出展しました。妊娠・子ども・成人の展示構成で、ダウン症のある人の人生を表現したのです。

左からベイリー氏、私、イーロン氏です

展覧会で泣いたのは初めて…

 6日間で、およそ800人の人たちが見に来てくれました。「展覧会で涙を流したのは初めてだ」「写真たちは幸せに満ちています。だからこそ展覧会を『Positive Energies』と呼ぶことにしたのですね」といったコメントがたくさん寄せられました。

写真を見た多くの人たちが、思いを語ってくれました

 その中でも印象的だったのは、妊娠中で出生前診断の結果を待っているところだという女性でした。彼女の言葉を紹介します。

 「結果がどうあれ産むつもりでしたが、この写真展に出会い、私の考えが間違っていなかったんだと確信しました」

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