よく眠るために
元気なう
(1)朝は太陽光浴びる
夜よく眠るためには、日常生活で、どんな点に気をつければいいのだろう。
睡眠医療に詳しい「むさしクリニック」(東京都小平市)院長、梶村尚史さんは「毎朝、決まった時間に起きて太陽の光を浴びることが大切」と話す。
1日は24時間なのに、体温やホルモン分泌を制御し体のリズムを整える体内時計は、25時間周期だ。真っ暗闇の中でずっと生活し続けたとしたら、毎日1時間ずつ生活時間がずれ、12日目には昼夜が逆転してしまう。
「体内時計のこのずれは太陽の光がリセット(修正)してくれる」と梶村さん。「その効果は昼間よりも朝の方が高い」と強調する。
メラトニンというホルモンも睡眠に大きくかかわっている。脳内で分泌され、中枢神経に作用し眠気を引き起こす働きがある。
メラトニンは太陽の光を浴びて14、15時間ほどたつと出始める。朝7時に起きた場合は、夜9~10時頃ということになる。
深夜に多く分泌され、夜明けとともに減っていく。太陽の光を多く浴びた方が分泌量は増えるとされている。
早寝早起きは理想だが、夜勤などで睡眠時間が日中にずれてしまう人もたくさんいる。睡眠が理想通りにいかない場合はどうすればいいのだろうか。
梶村さんは「望ましい生活リズムを作れない人は、体に負担がかかっていることを自覚し、食事に気を配ったり日中に短い睡眠をとったりし、体をいたわることを心がけてほしい」と話している。
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