文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

省エネ梅雨対策

元気なう

(3)窓開け湿気逃がす

  • LINE

 梅雨時は湿度が上がる。湿度が65%以上、気温が25度前後になると、ダニやカビが好む生息環境になる。

 ダニは、死骸やフンなどがアレルギーの原因になりやすい。一部のカビも、人が吸い込むと、ぜんそくやシックハウス症候群を起こしたりする恐れがある。

 北里大医学部公衆衛生学講師の和田耕治さんは「特にダニは、ぜんそく気味の人にとっては発作の引き金にもなりうる。体に直接触れる布団などを中心に、こまめな掃除を心がけてほしい」と話す。

 節約アドバイザーの矢野きくのさんは、湿度対策として、雨がひどくなければ窓を開けるよう勧める。例えば、室内干しをする時は、洗濯物をなるべく広げて扇風機の風を当て、湿気を含んだ風が外に出るように窓を開けるとよいという。また、古新聞を丸めて、干してある洗濯物の下に置くと、新聞紙が湿気を吸ってくれる。押し入れや靴箱も、戸を開けたり、中を整理したりして、湿気を逃がしたい。

 エアコンを使って除湿する場合は、自宅や会社のエアコンの除湿機能が「弱冷房」方式なのか「再熱除湿」なのか確認しよう。「弱冷房」は、弱い冷房運転のことで、湿度とともに室温も下がる。「再熱除湿」は、室温が下がらないよう、空気をヒーターなどで暖めてから出すため、通常の冷房に比べても消費電力が多い。除湿する時、室温が下がっても良いなら、冷房運転の方が経済的だ。

 節電が求められる今シーズン。工夫しながら元気に乗り切りたい。(針原陽子)

  • LINE

元気なうの一覧を見る

省エネ梅雨対策

最新記事